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870形は、1897年から1902年にかけて

870形は、1897年から1902年にかけて、関西鉄道によりナスミス・ウィルソン社から輸入されたA8系の準同形車である。各部の寸法はA8系に準じるものの、動輪径はやや大きい1372mm (4'6") とされ、全長も150mm長かった。最大の特徴は、ベルペヤ火室の採用で、弁装置は最初の2両はA8系基本のジョイ式であったが、その後の12両はスチーブンソン式基本形であった。

関西鉄道へは、1897年に2両、1898年に6両、1901年に2両、1902年に2両の計14両が導入され、源平争乱時代の名馬の名にちなんだ磨墨(するすみ)形(21,22,46?51,74?77)と名付けられた。関西鉄道国有化後の改番では、870形(870?883)とされ、大阪鉄道局管内の奈良や五條に配置されて、管内での入換や小運転に使用された。その後は、参宮線や山陰線に転用され、仙台に移るものもあったが、1937年までは全車が健在で、1945年時点でも2両(879,881)が郡山、土崎の両工機部で入換え用に使用されていた。全廃となったのは1949年である。

民間に払下げられたものは6両で、内訳は次のとおりである。

870(1942年):樺太人造石油
871:筑前参宮鉄道(西日本鉄道宇美線。後の勝田線)→再買収後廃車
872(1943年):相模鉄道(現在の相鉄本線)12(1951年廃車)
874(1941年):相模鉄道(現在の相模線)11→再買収(1944年。仮番号138)→常総鉄道(1946年4月入線)138(1952年廃車)
877(1943年):鹿島参宮鉄道(→常総筑波鉄道鉾田線。現在の鹿島鉄道。1941年から借入れ)6
881(1950年):東北パルプ秋田工場

主要諸元 [編集]
全長:9900mm
全高:3658mm
軌間:1067mm
車軸配置:2-4-2 (1B1)
動輪直径:1321mm (4'4")
弁装置:ジョイ式基本型(870,871)、スチーブンソン式基本型(872?883)
シリンダー(直径×行程):356mm×508mm
ボイラー圧力:10.6kg/cm?
火格子面積:1.21m?
全伝熱面積:71.7m?
煙管蒸発伝熱面積:68.0m?
火室蒸発伝熱面積:3.7m?
ボイラー水容量:2.6m?
小煙管(直径×長サ×数):45mm×3050mm×166本
機関車運転整備重量:35.76t
機関車空車重量:27.59t
機関車動輪上重量(運転整備時):21.56t
機関車動輪軸重(最大・第1動輪上):10.88t
水タンク容量:4.5m?
燃料積載量:0.85t

280形 [編集]
1923年(大正12年)、日本車輌製造により2両(製造番号105,106)が製造されたA8系で、北九州鉄道(現・筑肥線)形式2(2,3)である。1937年(昭和12年)10月に同社が買収されたことにより、国有鉄道に編入され、280形(280,281)に改められた。

ボイラーの使用圧力を高め、その分シリンダの径を縮小したもので、弁装置はワルシャート式である。ランボードは、弁装置を避ける形で端梁直後から乙字形を描いて高められ、側水槽の前部3分の1の位置で再び乙字形を描いて元の高さに戻っている。

日本車輌製造では、他にも地方私鉄からの受注を期待したらしいが、こちらは全く期待はずれに終わっている。

280は1942年に播丹鉄道、281は1948年に南部鉄道に譲渡されたが、280は播丹鉄道の買収にともない、再び国有鉄道に編入され、1948年に廃車。281は1947年に土佐交通に再譲渡され、1951年に廃車となった。


主要諸元 [編集]
全長:9680mm
全高:3554mm
最大幅:2286mm
軌間:1067mm
車軸配置:2-4-2 (1B1)
動輪直径:1321mm (4'4")
弁装置:ワルシャート式
シリンダー(直径×行程):343mm×508mm
ボイラー圧力:12.7kg/cm?
火格子面積:1.11m?
全伝熱面積:67.3m?
煙管蒸発伝熱面積:60.8m?
火室蒸発伝熱面積:6.5m?
小煙管(直径×長サ×数):44.5mm×2952mm×147本
機関車運転整備重量:36.01t
機関車空車重量:28.85t
機関車動輪上重量(運転整備時):19.35t
機関車動輪軸重(最大・第1動輪上):9.70t
水タンク容量:4.5m?
燃料積載量:1.27t

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2009年03月25日 12:53に投稿されたエントリーのページです。

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