時代によって生業や生活様式が異なることから、単純に形態から用途を類推することはできない。縄文土器は、当初煮炊きの道具として生まれたことが土器の表面にこびりついた煤状炭化物や吹きこぼれの痕跡によって確かめることができるが、その多くは深鉢の形状をなしており、これら深鉢形土器は縄文時代を通じて貯蔵、場合によっては子ども用の墓(土器棺)など多用途に用いられた。それに対し、稲作農耕が本格化して、米粒食が普及すると甑(こしき)、鍋、甕などが炊飯や煮炊き具として普及し、供献用ないし食器として椀が登場する。ただし、甕形の土器は縄文時代よりすでに液体などの貯蔵用として用いられており、弥生時代には棺としても用いられており、ここでもやはり形態と用途との対応は一義的ではない。
土器形態に関しては、長谷部言人考案の説が、基準が明瞭なため広く採用されている。それは、口径と高さの値をもととしたもので、
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くびれのあるもので、頸と胴との接点の幅が最大幅の3分の2以上のものが「甕」
くびれのあるもので、頸と胴との接点の幅が最大幅の3分の2以下のものが「壺」
くびれのない鉢形のうち、高さが口径の3分の2以上のものが「深鉢」
くびれのない鉢形のうち、高さが口径の2分の1ないし3分の1程度のものが「浅鉢」
高さが口径の3分の1以下のものが「皿」
高さが3分の1くらいの台のつくものが「高坏」
である。なお、たとえば単に「壺」と称した場合、現代人の壺の用途に引きずられて考えやすいため、あくまでも形状に限定しているという意味で、考古学では「壺形土器」のように呼称することが多い。